はじめに
近年、「話を最後まで聞けない」「途中でぼーっとしてしまう」という子が増えています。
実はこの「お話が聞けない」というのは、単なる集中力不足ではなく、聞く準備の力が育っていないことが多いのです。
「お話が聞けない子」の3つの特徴
① 聞きながらイメージできていない
先生の話や物語の内容を聞いても、頭の中に情景が浮かばない子は、聞いた情報を整理できずにすぐ忘れてしまいます。
「犬がボールを拾った」と聞いても、その場面を思い描く練習ができていないのです。
② 注意の切り替えが苦手
長い話になると途中で気が散ってしまう子は、「今、聞く時間」「今、考える時間」の切り替えが難しい傾向があります。
特に、普段からテレビや動画のテンポの早い刺激に慣れている子ほど、静かに集中して話を聞くのが苦手になります。
③ 聞くことが“受け身”になっている
「とりあえず聞いているけど、意味を考えながら聞けていない」状態です。
小学校受験では、ただ聞くだけでなく、「なぜ?」「どうして?」と考えながら聞く“能動的な聞き方”が必要になります。
家庭でできる「お話を聞く力」の育て方
① まずは短い話から「聞く姿勢」を育てる
いきなり長い話を聞かせるのではなく、最初は1分程度の短いお話からスタート。
「だれが出てきた?」「どこで?」「何をした?」のように、会話を通して聞く姿勢を育てます。
② 生活の中でも「聞く練習」を
「今日の給食は何だった?」「お友達は何をしてた?」など、日常会話の中にも“聞いて思い出す”力を育てるチャンスがあります。
お話の記憶は、日常の積み重ねで大きく変わります。
聞く力が伸びると、すべての科目が伸びる
「お話を聞ける子」は、先生の指示も理解でき、行動観察やペーパー問題の精度もぐんと上がります。
つまり、“聞く力”はすべての科目の土台です。
小学校受験では、「お話の記憶」や「口頭試問」など、“聞く力”が問われる場面が数多くあります。
小学校受験で合否を分けるのは、**「聞く力」+「覚える力」+「理解する力」**の三拍子。
焦らず、短い話から少しずつステップアップしていくことが大切です。
🎓 ご家庭で始められる「お話の記憶」練習セット
えしん会の【お話の記憶スタートセット】は、
耳を立てて聞く練習 → 内容をイメージする → キーワードを記憶する
という“聞く力”の基礎を段階的に身につけられる教材です。
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