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【2026年最新版】小学校受験「行動観察」完全ガイド|評価ポイントと家庭でできる“自己気づき型”練習法
小学校受験で近年重要視されているのが「行動観察」です。試験ではペーパーでは測れない協調性・主体性・思考力・感情のコントロールが見られ、毎年ここで差がつきます。
「お友達と上手に関われない」「指示を待って動けない」「緊張して何もできなくなる」――そんな悩みは“経験の差”で解決できます。
本ガイドでは、小学校受験自宅学習専用教材のえしん会が、
✅ 試験で実際に見られているポイント
✅ 家庭で伸ばせる“気づき型”の練習法
✅ 紙人形を使った自宅でできる行動観察トレーニング
を、具体的に解説します。
行動観察とは?出題形式と目的
行動観察は小グループで行う活動型の試験です。代表的な試験内容例は次のとおり。
活動内容 | 試験側のねらい |
---|---|
積み木・ブロックで共同制作 | 協力・発想・手順を観察・共同作業力 |
リレー・運動・ゲーム | ルール理解・感情のコントロール・チーム協力 |
ごっこ遊び・会話 | 言語表現・社会性・他者配慮・マネジメント能力 |
制作・お片づけ | 集中・完遂力・責任感・礼儀・マナー |
ペーパーが「知識の量」を測るのに対し、行動観察は行動の質と人との関わり方を見ます。より詳しい視点は関連記事へ:
▶ 行動観察の試験では一体何を見ているのか?
行動観察で見られている3つの力
① 協調性(コミュニケーション力)
- 相手の意見を聞ける/順番を守れる
- 「貸して」「どうぞ」など自然なやりとり
- 自分だけでなく“みんな”を意識して行動
② 主体性(自発的に考えて動く力)
- 指示待ちにならず提案できる
- 創意工夫やマネジメント能力
- トラブル時に状況を見て判断・行動
- 困っている友達がいれば自然に援助
③ 感情コントロール(気持ちの整理・対応力)
- 思い通りにならなくても切り替えられる
- 「ありがとう」「ごめんなさい」を適切に表現
重要なのは、正しい行動を覚えさせるではなく、「なぜそう行動したか」という思考プロセス。日常で「どう思う?」「お友達は?」と考えさせる力が必要になります。
行動観察が苦手な子に共通する3タイプと原因
表面の“行動”だけを直そうとしても根本改善にはつながりません。まずはお子様のタイプを見極めましょう。
① 受け身タイプ
- 特徴: 指示がないと動けない、真似で行動、自分の意見が言いにくい
- 原因: 失敗回避傾向(間違いを恐れる)
- 家庭のサポート: 正解より考えた過程を褒める/「どっちがいいと思う?」など選択質問
② 自己主張タイプ
- 特徴: 仕切りすぎ・衝突が起きやすい
- 原因: 他者視点の不足(想像が追いつかない)
- 家庭のサポート: 「お友達はどう感じる?」と他者視点を促す/家族との会話などで合意形成の練習
③ 感情過敏タイプ
- 特徴: 緊張・不安で固まる、すぐ泣く
- 原因: 評価される場面の経験不足
- 家庭のサポート: 事前の想定練習・小さな成功体験の積み上げ・安心感の提供
タイプ別の深掘りは関連記事へ:
▶ 行動観察ができない子の特徴(タイプ別)
家庭でできる行動観察「自己気づき型」トレーニング(紙人形)
えしん会オリジナルの紙人形を使った自己投影型観察法は、叱って直すのではなく、自分で気づいて直すための練習です。
ねらい
- 紙人形を通じて他者視点で自分の行動を客観視する
- 共感力・判断力・自制心を同時に育てる
- 「どうすれば良かったか」を自分で見つける
やり方(家庭での進め方)
- 人形配置: 「これはあなた」「こちらは友達」「先生」など役割を置く
- 場面再現: 例)ブロックを取り合った・順番を守れない など
- 質問: 「Aくんの気持ちは?」「先生ならどう声をかける?」
- 解決操作: 子どもが人形を動かし、より良い行動を自分で考える
声かけ例:
「どうしたら全員が楽しくなる?」
「じゃあ次はどうしたらいいかな?」
教材の詳細・購入はこちら:
▶ えしん会「行動観察 基礎編(紙人形キット付き)」
家庭での声かけと見守り方
おすすめの声かけ5選
- 「どうしたらうまくいくと思う?」(思考力)
- 「お友達はどんな気持ちかな?」(共感力)
- 「先生だったら何て言う?」(役割視点)
- 「紙人形でやってみようか?」(客観視)
- 「どうすれば全員が楽しくなる?」(集団視点)
親の見守り3原則
- すぐ助けない: 小さな失敗が学びに変わる
- 比較しない: 他児比較は意欲を下げる
- 過程を褒める: 結果より「考えた・行動した」を言語化して称賛
合格への第一歩!行動観察チェックリスト
試験前のセルフ点検に。できたらチェック✓
先生や友達の話を最後まで聞ける | □ |
自分の意見を言葉で伝えられる | □ |
譲る・貸すなどの配慮行動ができる | □ |
順番を守れる・待てる | □ |
トラブル時に落ち着いて対応できる | □ |
お片づけまで丁寧にできる | □ |
楽しみながら前向きに取り組める | □ |
「ありがとう」「ごめんなさい」が自然に言える | □ |
最初はできなくても心配いりません。紙人形トレーニングで自分で気づく→直すを繰り返すうちに安定していきます。
まとめ:行動観察は“正解行動を教え込む”より「自分で気づく力」
合格するのは、完璧な子ではなく自分で気づいて改善できる子。叱らず・教え込まずに、自ら進んで考えて動ける子を育てるのが、えしん会の紙人形メソッドです。試験対策だけでなく、入学後の学校生活でも生きる力になります。
教材はこちら:
▶ えしん会「行動観察 基礎編(紙人形キット付き)」